飛行場放浪記

飛行場が大好きなおっさんがなにか書いてます。たいてい何か食べたり吞んだりしてます。

仙台空港の有名スポットだった下増田第一臨空公園のいま

 仙台空港臨空公園が再開したことをつたえる、航空ファンのコミュニティサイトFlyTeamの記事にこんな記述がありました。

01
  この記事の見出しと記事の冒頭で「ターミナルビルを望むことができる」という記述があります。実際に仙台空港臨空公園からみたターミナルビルの写真がこちら。

160502104700_0002
  管制用のアンテナやVOR/DEMの向こうでけっこう距離があるので、望むというよりは覗くという感じ。この記事を見て思い出したのは、仙台空港臨空公園とは滑走路を挟んで反対側にあった下増田第一臨空公園のこと。 

100801_123503_01
 2010年8月、それまで展望デッキがなかった仙台空港ターミナルビルに展望デッキができたというので見に行ったときのもの。写真右上のゴチャゴチャっとしている部分がその下増田第一臨空公園。公園の一部が飛行機の形をしていたり、飛行機にちなんだ遊具が充実していて、ちょっとした売店などもあり休日は親子連れで賑わっていました。道路を挟んで隣には小高い丘が造成されていて、ターミナルビルを一望できたりしたのですが、写真を撮るとなると電柱や電線がけっこうひっかかるので結局別の場所で撮影してという記憶があります。

 この写真を撮影したおよそ半年後、ここは津波で大きな被害を受けることになります。

20110813_165016
 2011年の8月、一つ前の写真からちょうど一年後の下増田第一臨空公園。遊具がすべて津波が押し寄せた方向になぎ倒されたまま放置されていて、その猛烈な力の強さを物語っていました。

20110814_174437
  公園の高台からは、こんな感じでターミナルビルがよく見えました。被災前にはたくさんあった電線や電柱がなくなったおかげでヒコーキの撮影はしやすくなりましたが、こんな形で写真が撮りやすくなってもうれしくもなんともないよなと、この場に立った時に思ったものです。

20121114_150636_01
  2012年の11月。遊具やトイレなどは撤去されましたが、敷地内には自由に入ることができました。隣にあった高台も、雑草が生えていたものの時々人が訪れ、ヒコーキや空港を眺める姿がみられました。

160502122638_0250
  そして、2016年の5月に仙台空港ターミナルビルの展望デッキから撮影した写真。公園の敷地だった場所はすっかり更地になり、この写真の左側にあった高台も平坦になっていました。

160502111343_0031
  周囲には杭が立てられて立入禁止の状態に。今後公園が再び整備されるのか、それとも別の用途に使われるのかは不明ですが、できることならまたあのにぎわいがある公園が戻ってきてくれればと思うところです。