飛行場放浪記

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搭乗口まで見送り可、仙台国際空港が目指すものとは?

 仙台空港の出発ロビー。まるでチューブのなかにいるようなデザインはけっこう好きで、これで航空機が間近に見えるようになっていればなおいいのですが、間に通路がある部分が多いのでそれがかなわないのが残念なところ。以前、ブライトリングのDC-3の離陸を撮ろうとして、近い時間の出発便のチケットを持っていたため保安区域内に入ったところ全く見えず、がっかりしてつい萩の月を買ったという思い出もあります。

 それはともかく一時航空マニア界隈を賑わせたこのニュース


空港の保安区域規制緩和へ 見送り客の入場も可能に
国土交通省は、空港の保安検査場から搭乗口までの「保安区域」について、一定の条件を満たせば、見送り客など飛行機に乗らない人でも入場できるよう規制を緩和することになりました。
空港の保安検査場と搭乗口の間にある「保安区域」は、テロやハイジャックを防ぐため持ち物検査などが義務づけられていて、原則として搭乗客や空港関係者しか入ることができません。
これに対し、民営化した仙台空港から「保安区域」を飛行機に乗らない人にも開放すれば見送りがしやすくなり、飲食店や売店の売り上げの増加にもつながるとして、規制緩和を求める要望が出されていました。
こうした声を受けて、国土交通省は、空港の保安対策のガイドラインを見直し、年度内にも「保安区域」の規制を緩和する方針を固めました。
規制の緩和は、原則、全国の空港の国内線が対象で、「保安区域」に入る際は搭乗客以外にも本人確認や持ち物検査などを条件とする方向です。
ただ実施にあたっては見送り客専用の検査レーンを設置するなど、保安検査場の混雑対策や保安対策の徹底が必要となるだけに、実際にどれだけの空港が入場規制の緩和に踏み出すのか注目されます。
NHK NEWSWEBより)

 保安検査場が混雑するだろとか、テロ対策はどうなんだとか、批判も多かったみたいですが、個人的には関空でやってくれれば撮影ポイント増えるなあとか、もし子どもだけで飛行機に乗るときに安心だなあとか、脳天気なことしか考えてませんでした。

 仙台国際空港規制緩和の要望をしたということですが、現在の仙台空港の保安区域には決して魅力的な飲食店もショップもありません。どういうことだろうと思っていたのですが、宮城県規制緩和の要望をする上で作成した資料みたいなものがWEB上に上がっておりました。


 こんなタイトルの資料です。民営化を成功させるために宮城県知事名で作成された資料というのもなんだか違和感がありますが、とりあえずそれは置いておくとして。


 空港民営化のモデルとしてオーストラリアに視察に行ったんだそうです。で、この2空港では保安区域には航空券がなくても保安検査を受ければ入場できるようになっていたんだそうで


 ゲートの前にこんなフードコートみたいなのがあったり、物販のエリアがあったんだそうです。ここまで大きな規模の飲食エリアが保安区域にあるのは日本国内の空港では見たことがありません。イメージ的には、新千歳空港のフードコートが保安区域にあるみたいな感じでしょうか。これなら、早めに空港に行ってごはん食べながら飛行機眺めて過ごせます。

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 こちらは前のものとは別資料から。おそらく、右下のパースが規制緩和が行われた上で改装を行った仙台国際空港の保安区域をイメージしているではないかと思います。現在の保安区域のままでは、仙台国際空港はもちろんどこの空港でも飲食店や売店の売り上げにはつながらないでしょう。規制緩和を受けて仙台国際空港は大規模な改装を行って保安区域を魅力的なエリアにしようとしているのかもしれません。

 国内すべての空港で保安区域に入れるようになるという訳ではなく、保安検査の手間を考えたら実現させる空港はほとんどないのではないかと思ってしまいます。仙台国際空港規制緩和を受けてどう動き、どう成功させるかが、今後のほかの空港の動きにつながっていくのかもしれません。